6月29日は,聖ペトロと聖パウロの記念日でした.聖人の記念日が主日に重なる場合,たいてい聖人の日は無視されてしまいますが,聖ペトロと聖パウロは例外です.Michael 神父様も,殉教者の血の色,鮮やかな赤色の法衣をまとっていました.それを着用するのは殉教者の記念日だけだそうです.
このごろちょっと心配なのは,Michael 神父様の御ミサでのお話に,すごく力がこもっているということです.Michael 神父様は,今年10月で81歳になります.とてもお元気なのに,何だか,死期を悟った人が生き残る者たちにこれだけは伝えておきたいと思って話しているような気迫を感じてしまいます.こんな失礼かもしれないことを言ってしまうのも,こう言っても神父様は気を悪くなさらないという信頼があるからです.
今日のお話のなかでも,聖ペトロと聖パウロが殉教したということを,神父様はとても強調していました.
殉教者 μάρτυς は,証人という意味です.神について,神の愛について,神の命(永遠の命)について証言すること,必ずしも言葉によってではなく,イェスが肉となられた御言葉であるのと同様,みづからの身を以て証しすること.その意味において,μάρτυς は,肉となられた御言葉としての主イェスに最も忠実にならう者です.
最近,Michael 神父様は,わたしたちひとりひとりが神の愛を伝える証人でなければならないと,とても強調しています.主は,御自分の使命を教会に託しました.主にとって,それが唯一の手段でした.証言するのは勇気の要ることです.覚悟が必要です.Michael 神父様は,そのお手本をわたしたちに示してくださっています.
Luc
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